孤立を防ぐのは本人次第

高齢者の孤立が問題とされることがあります。一人暮らしで、親族との付き合い、近所の人や友人との付き合いがない、もしくは少ない人がそれを指摘されます。他者との触れ合いによって喜怒哀楽を感じることにより、人の脳は刺激を受けます。また、他者に会いに行くこと、他者と話すことで人は体を動かすことになります。ですから孤立する高齢者は、腦にも体にも刺激が少ないことになります。そしてそれは、衰えを一層促進してしまう危険性を持っています。デイサービスなど行政の支援によってそれらの刺激を得ることも可能ですが、利用者の中には、それでも他者との関わりを避ける人もいるようです。

この問題の根本的な解決策は、本人の自立だといえるのではないでしょうか。誰かと会いたければ、誘われるのを待っているのではなく、自分から誘えばよいのです。そして、そのためにも健康に気をつけ、体を鍛え、人に会いに行ける体をできるだけ維持する必要があります。もし、相手が嫌がっていたら?残念ながらそれも「人柄」というご自身の問題であり、やはり自分で何とかしなければなりません。お互いに行き来できる距離に親しい人がいない場合は?それならば、自分の行動範囲内で新たな友人を作ってみてもよいでしょう。また、可能ならば引っ越しするという手段もあります。このように、本人が自立心を持ち他者に依存しないことが、結局は解決策となるのではないでしょうか。なお、一人が好きで、あえて孤立して趣味などに没頭している高齢者の場合、それはそれで幸せなのでしょう。そういう高齢者の場合は、立派に自立していて、頭も体もよく動いているのではないでしょうか。

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